ナットのゆるみ止め性能検出方法

振動実験によりナットのゆるみ止め性能を試験します。比較しやすいように、標準ナット、ナットワッシャー、標準ダブルナット、プレス三点ナット、ナイロンナットのゆるみ止め性能試験も行っております。
すべての実験は、国家規格 GB/T 10431-1989「ファスナー横振動試験方法」に従って行われます。実験条件も全く同じです。つまり、テストナットのサイズはM16×2.0です。パフォーマンスレベルは10です。振動周波数は12.5Hzです。振動振幅は1.6 mm、振動力は8.2 KNです。
標準ナット、ナットワッシャ、標準ダブルナット、加圧三点ナットの軸力は、いずれも振動開始後200秒以内に0に減衰します。軸力の損失は、ナットが緩んで無効であることを示します。ナイロンナットの振動が始まると軸力は急激に減衰し、20kNに達した後は軸力はほぼ変化せず、全体の軸力は70.5%減衰します。これは、ナイロンナットの性能がこれまでの 4 種類のナットよりわずかに優れていることを示しています。
ナットが振動し始めた後、軸力はわずかに減衰するだけです。全振動期間中、軸力は60kN以上を維持し、軸力の全体的な減衰は10％未満であり、ゆるみ止め効果は基本的に初期状態を維持します。他のナットに比べて緩み止め性能が優れていることが分かります。

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